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特別攻撃員の日記帳より

今日は昔、特別攻撃員だった方が書いた日記を紹介します。

 

心が張り裂けそうになったので、共有させていただきたいと思います。

 

晴れている。
わずかに雲はあるものの、
5 月晴れとはこう言うのだろう。

エンジンも快調で、絶好の飛行日和だ。
となりに見える仲間の顔も晴れ渡っている。

この数日間の葛藤が今は嘘のようだ。

鹿児島の最南端にある、
開 聞 岳 、別名薩摩富士を
左手に見ながら、僕たちの飛行機は空を飛ぶ。


大好きな日本。
この景色も見納めだ。

目的地まで 2 時間半。

まるで走馬灯のようにいろいろなことを思い出す。
ふるさとの景色。

幼い頃、
悪いことをするたびにげんこつをくらった先生。

近所にあった駄菓子屋のおばちゃんのダミ声。
いろんな人に出会ったな。


そして最後に思い浮かぶのは

大好きな母親の顔。
やっぱり僕が男なのだろうか。

母ちゃんのこと思い出すと、なぜか涙が出て来る。

母ちゃん、今度の秋祭り、戻れなくてごめんな。

ああ。もう1回母ちゃんに会いてえなあ。


仲間が窓の斜め外を指差した。

海に浮かぶ目的地が点くらいであるが見えてきた。
さてそろそろ行きますか。と


飛行機はキーンと音を立て、急降下が始まった。

 

覚悟した。

 

妻よ、

あとは俺の言ったことをよく守り、息子を立派な子に育ててくれ。
息子を頼んだぞ。

俺が死んでも君の胸には俺の魂が永遠にある。
必ず苦しい時には手助けをする。

だから安心してくれ。

ではさようなら。

永久にさようなら。

さようなら。

 


産まれる我が子へ

父恋しと思えば空を見よ
大空に浮かぶ白い雲に乗って、いつでも笑っておまえのもとへ行こう。

 

妹、恵美子へ

恵美子は我が家の跡取りです。
生前、お父さんにご恩の
万分の一も報いることが出来ず、心配ばかりかけていた俺だが、

日本男子として最高のご奉公ができることを喜んでくれると思っている。

あとは頼んだぞ。

 


なつかしの知覧町に再びやってきました。

当地は桜が満開で、春の七草が咲き誇り、

蝶や小鳥の楽しそうな集いがおこなわれています。


もうすぐふるさとにも暖かい春が、やってくるのだろうと思うと、なんだか寂しいです。


しかし私は、日本のサムライとして、立派に行きます。

みなさまのご健康を祈りながら。

特別攻撃隊員   ◯島◯郎

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以前受講生に見せていただいた日記の一文です。

読みながら、胸がかきむしられる思いでした。

 

日本の誇りです。

 


今日もブログ欄を検索いただきありがとうございました。

一日が晴れの心でありますよう。


 

湘南話し方センター

所長 松永洋忠

2020年8月1日 | 湘南話し方センター